何のために生まれて、何をして生きるのか。
答えられないなんて そんなのは嫌だ。
どこかで目にしたことがある方も、多いのではないでしょうか。
そうです。誰もが知っている、このアニメの主題歌です。
とっても深い、このフレーズ・・・。
さて、今回は、「何のために生まれて、何のために生きるのか」という問いについて、私なりの回答を記事にしてみようと思います。
こんな人に読んでもらいたい。
教師として生きることに悩んでいる方。
対人関係での経験
今まで、40年以上生きてきて、対人関係で多くの失敗をしてきました。大切な仲間だと思っていた人が、突然私の前から離れていってしまったり、信頼していた人に裏切られたり。
当時は、心が傷つき、考えたくもなかった出来事。でも、今、冷静になって考えてみると、その原因が分かってきます。
それは、私が常に自分を最優先に考えていたから。
きれいな言葉で、外面だけ良くして、心の中では自分が得することだけ考えて接していたから。
そりゃ、誰だってこういう人からは距離を置こう、と思いますよね・・・。
でも逆に、いつ思い出しても、心がポカポカする嬉しいこともありました。
それはどんな時か?
「人から喜んでもらえた時」です。
損得勘定から離れ、自分のやったことが、人から感謝され、心と心が通じ合えたと思えた時です。
若い頃には気づかなかったこと
こうした経験から、「自分だけを大切にするのではなく、まず他者を大切にすることで、結果的に自分を大切にすることにつながる」ということが分かったのです。
若い頃には気づかなかったことが、失敗を重ね、年を重ねたことで何となく見えてきました。
まさに「情けは人のためならず」。
昔の人はうまいことをいうものだなあと思います。
そして、このように、まず他者を大切にし、結果として自分を大切にして生きた人は、世の中には沢山いることに気が付きました。また、こういう人の生き様は、周りの人の心を掴んで離さないことを知りました。
最近、自分が最も心を揺さぶられたのが、アニメ「鬼滅の刃」に登場する柱の一人
「煉獄杏寿郎」
彼は「俺は俺の責務を全うする。ここにいる者は誰も死なせない!」と言って、鬼との決闘の末、散っていきました。
ここまで人の為に熱くなれる男を見て、涙が止まらなかった。
私の「推し」が誕生した瞬間です。
(ちなみに映画は5回も観てしまいました・・・。)
「幸せ」とは
さて、ここで「幸せ」というものについて考えてみます。
かつて金八先生がこんなこと言っていました。
幸せは「なる」ものではなく「感じる」もの
ということは、人が「幸せ」を求めるならば、自分自身が「幸せ」を感じる瞬間を多く持てればいいわけです。
では、私にとって「幸せ」を感じることができる時とは・・・。
それは、自分を最優先にするのではなく、まず他者を大切にする生き方ができた時。
これは同時に「何をして生きるのか?」という問いに対する私の答えでもあります。
人生でやり遂げたいこと
私が人生で、やり遂げたいと思っていることが二つあります。
一つ目は「生徒の幸せを支える」こと。
教師として、目の前の生徒と接しながら、日々色々な業務をこなす必要があります。
授業・部活動・清掃・行事の企画・集金・挨拶指導・服装点検・保護者対応・企業や大学訪問・欠席連絡・教員研修・三者面談・進路面接指導等など。
煩雑で投げ出したくなる時も正直あります。
でも、こうした日々の業務の一つとして、意味のない業務はありません。
なぜか?
それは、「生徒の幸せを支える」ためにあるから。
全員でなくていい。
たとえ、たった一人でも、その生徒の幸せを支えることに繋がっていれば、欠かすことのできない尊い業務なのです。だからこそ、教員の日々の業務の全てに意味があるのです。
能力のない分、色々な先生方の力を貸してもらいながら日々の業務に向き合い、これからも「生徒の幸せを支えて」いきたいと思っています。
そして、もう一つは「先生方の幸せを支える」こと。
毎日、生徒達の前で奮闘している先生方。
おせっかいと言われようが、先生方のプラスになることを何かできないか。
教師にしか分からない悩みや辛さを共有し、少しでも解決に近づけていきたい。
同じ職業を選んだ同士として、陰ながら支えていきたいと思っています。
最後に冒頭の問いに対する、私の回答です。
あなたは「何のために生まれて、何をして生きるのか?」
「幸せを感じるために生まれて、人から喜んでもらえる生き方をする」
まとめ
皆さんが「幸せ」を感じるのは、どんな時ですか?
これからも、このブログをよろしくお願いいたします。
さあ、今日も生徒の前で元気だしていきましょう。
「元気があれば何でもできる!」
最後に昭和初期に活躍され、日本の教育者に多大な影響を与えた森信三氏の言葉を紹介して終わります。
~いかに生きるか~
真に志を立てるということは、この二度とない人生をいかに生きるかという、生涯の根本方向を洞察する見識、並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち克つ大決心を打ち当てる覚悟がなくてはならぬのです。
『修身教授録 一日一言』森信三著 致知出版社
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