こんにちは。この記事を探し当てていただきありがとうございます。
こんな人に読んでもらいたい。
~教師人生をもっと楽しみたいと思っている人~
自分自身が教師としての人生を楽しみ、生徒に「大人って楽しそうだなあ・・・」「早く大人になって仕事がしたいなあ・・・」と思ってもらえる生き方をする。前回のブログの内容でした。
では今回は、私が教師人生を楽しむために行っている三つのことを紹介します。
生徒との関係を整えるとは
まず、教師人生を楽しむために最も大切なことは「生徒との関係を整える」ことです。
これができないと教師人生は地獄と化します。
では、一体「生徒との関係が整っている」とは?
それは教師と生徒が「お互いを尊重して、高め合っていける関係」になっていることです。
この関係は、教師が生徒を威圧的にコントロールしている上下関係とは違います。また、教師が生徒に迎合し、物分かりのよい人でいるお友達関係でもありません。
教師と生徒が、立場の違いを超えて、お互いを一人の人間として尊重し合っている状態。
そのため、まず教師は、生徒からその価値を認められ、重んじられる存在になる必要があります。「自分は人から後ろ指をさされるような生き方をしていないか?」「自分は生徒の前に立って話しをするに値する人物なのか?」という意識を持って生きることが求められる立場にあるのが教師なのです。
一見厳しいようですが、実はこの意識を持つことは、生徒との関係を整え、教師としての人生を楽しむ秘訣なのです。
教師としての心がけ
では私が、教師として必ず守ろうと心がけていることを一つご紹介します。それは・・・
「自分の実行が伴っていないことは、生徒に強制しない」
言い方を変えれば
「生徒に教えたい・学ばせたいと思うことは、まず自分がやる」
ということ。
自分で出来もしないことを求めてくる教師を、生徒は極端に嫌います。敏感な生徒は、小手先のテクニックを使って自分をコントロールしてくる薄っぺらい教師を瞬時に見抜きます。
生徒は教師の「言行一致」を冷静に見ているものです。
自分がやっていることだから、その教えに重みと深みがでるのです。
だからこそ、日々生徒の前に立つ教師として、自分で「やろう!」と決めたことは黙々と続けようと思っています。
教師として行っている三つのこと
前置きは長くなりましたが、以下私が行っている三つのことを紹介します。
➀早起き
出勤する日の起床時間は5時。朝、誰もいない場所でトレーニングを行っています。ラグビーをやっている関係上、怪我予防のために始めたトレーニング。今は自身の「肉体の修養」が目的となっています。
「肉体」は「欲」を好みます。自分の欲望を理性の力でコントロールできる状態にしておくこと。いつまでも寝ていたい欲・辛いことはさけて通りたい欲を、理性で断ち切る習慣をつけるために行っています。
時には、生徒に辛いことを我慢してやらせるのが教師の役目。だからこそ自分が決めた日課・習慣を粛々と実行する。たとえ気が進まなくいても、5時になったら起床し、トレーニングに向かいます。
➁料理
いつも「感謝」を忘れない人。こんな人は、いつもキラキラ輝いて、人を惹きつける魅力があります。でも、教師がこういう人を育てたいと思って、生徒に「人に感謝をしましょう」「感謝することは大切です」と口にしたところで、効果はありません。
だから私は言わぬ代わりに、自分でそういう人間になろうと思っています。
さて、家事の中で「料理」は私の役目です。味は保障しかねますが、一応それなりの料理ができるようにはなりました。
では、なぜ「料理」をするのか。もちろん共働きで私も家事をやらないと家庭が回らない、という外的な要因もありますが、一番の理由は妻への「感謝」の気持ちを表すため。
「仕事を終えて家でゆっくりしたい」「休日ぐらいだらだらと過ごしたい」フルタイムで働く妻はきっとこう思っているはずです。
でも妻はやるべきことを優先する生き方をずっとしています。どんなことがあっても子どもを第一に考える姿勢、決して手を抜かないきめ細やかな家事。とても尊敬できる一面です。自分には到底できないことを、愚痴一つこぼさず、黙々とこなしていきます。妻に比べたら足元にも及ばない私ですが、妻の負担を少しでも減らすために、帰宅中に夕食のおかずを考える日々を続けています。
➂日記(スポンジコーナー)
私の日記が他の人と少し違うのは、「スポンジコーナー」を設けていること。
ここには、自分が良い影響を受けた人物・出来事等を記述しています。生きている中で、自分に何かプラスになることをスポンジのように何でも吸収しようと思ってのこと。
この発想は、昔読んだこの本からヒントをもらいました。
本の中で、魅力的な人物について書かれている記述があります。
「自分という型を持っているけれど、それを他から吸収してどんどん大きくしていける人」
そこで例に出されているのがこの人。
当時、日本一忙しい人であった渋沢。でも彼は人の話しを徹底的に聴く人だった。訪問してくるすべての人の話しを、面倒がらずに耳を傾けて聴いた。
それはなぜか?
些細なことでも、何かプラスになることを見つけて、スポンジのように吸収し、自分を大きくすることに余念がなかったから。
私も渋沢に肖り、「スポンジコーナー」を設け、ちっぽけな自分を少しでも大きくしようと試みています。そして、この習慣をしばらく続けていると、うれしいことが起きたのです。
それまでは、生徒の嫌な点・直してほしい点ばかりが目に入っていた私。そんな私が、生徒を見る視点が変わったんです。「何か吸収できるところはないかな?」「この生徒はずごいな!」という気持ちが自然と湧いてくるんです。
例えばある日のスポンジコーナーの記述です。
「〇〇さんの文章。純粋な心で訴える、爽やかな文章に心が洗われた。自分もこんな文章が書けるよう、初心に戻り生きていこう。」
「雑巾がけをしていたら、〇〇君が一言「先生、手伝います」。しびれた!ありがとう〇〇君!」
スポンジコーナーは、私に大切なことを教えてくれました。
「生徒の悪いところではなく、良いところを観察する」
今日もこれから、スポンジコーナーのネタ探しに勤しみます。
まとめ
「生徒が教師を尊重しないのは、教師が生徒を尊重していないから」ではないでしょうか?
教師が生徒を一人の人間として尊重する。
そうしたらきっと、教員生活がもっと楽しくなる。
さあ、今日も生徒の前で元気だしていきましょう。
「元気があれば何でもできる!」
最後に昭和初期に活躍され、日本の教育者に多大な影響を与えた森信三氏の言葉を紹介して終わります。
~道を開くのは自分~
真に自分の道を開くものは、自己自身でなくてはならぬということを、今日から深く覚悟しなくてはならぬと思うのです。道を歩むにはどこまでもわが足をもって自ら歩むの外ないように、いやしくも人間たる以上、自分の道は常に自己一人の力によって開かれなければならぬのです。
『修身教授録 一日一言』森信三著 致知出版社
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